【たまごアーティスト響co.×睦月レイ】両日参加


 
本物のたまごの殻から、その儚いうつくしさを伝えるための表現をしています。
ひとつひとつを丁寧に、慈しむように、手彫りで制作しています。
たまご作品の他、どこかの世界を描いた幻想画や、原画を収めたアクセサリーなど
すべてがたった一つのアイテムを展開します。

作品内容:たまごの殻のオブジェ・幻想画・アクセサリー
HP:http://whitefragment.xxxxxxxx.jp
http://innocence-of.jugem.jp
Twitter:@kyooco_t
instagram:そらのかけら
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たまごで作品をつくろうと思ったきっかけはなんだったのですか?

以前、木箱を作りその中にコラージュを詰め込むBOXARTを制作中、
なんとなく隅っこにたまごの殻をぽん、と置いてみた時に
「あれ?」と、それまでに感じたことのない、不思議な違和感を感じました。
その後、集大成となる作品を制作することになった時、
「自分が自分の力で見つけたものって何だろう?」
と考えました。
それまではイラストに集中していましたが、それじゃないな、と。
その時に、あのBOXARTの隅にたまごを置いた時の、不思議な違和感を思い出します。
ああ、あれだったんだ。私が自分で見つけ出したもの。本当に出会いたかったもの。
それから試行錯誤を重ね、たまごの存在を見つめる作品を生み出すようになりました。


たまごに彫られている模様が一つ一つ違い、そのどれもが本当に素敵です。
彫る模様は最初にイメージしているのですか?それとも製作中に自然に出てくるものなのでしょうか?


彫りながらイメージするものがほとんどです。
個々のたまごの大きさや微妙な形の違いから、手にとって触りながら、眺めながら、それぞれの雰囲気をイメージし
彫り進めながら、直感的にデザインを組み上げていきます。
最近では、時々、描き溜めたデザインを元に彫ることもある様にもなりました。


たまごを加工されているということですが、どのように作られているのか制作過程を教えてください。

生卵の状態から、中身を抜くところから制作しています。
中身はきちんとおいしく頂き、殻を洗浄した上、内側に補強を施しています。
たまごにはそれぞれに個性があるので、個々に合わせてデザインを考え、ひとつひとつ手彫りで彫り込んでいます。
すべてのたまごが美しい形ですが、作品に昇華するために、かわいいと思う子を選ぶのが、とても愛おしさがつのる作業です。


作品で使ったたまごの中身はどうしているのですか?

もちろん、おいしく頂いております!
プリンになったり、スクランブルエッグになったり…
一人で全て食べるのは中々厳しいので、友人や家族に手伝ってもらったりもします。
ちなみに、我が家のプリンは絶品です。


響co.さんが思うたまごの魅力を教えてください!

純白なたまごのもつ、不思議な存在感。
光を込めたような、やわらかな空気。
つつみこみ、まもりたくなる、温かな手触り。
ともすれば 砕けて消えてしまいそうな、静かな儚さ。
生まれくる全ての生命をつかさどる、神秘。
そんなたまごという存在が、狂おしいまでに愛おしい。


たまごアーティスト響co.さんの作品の楽しみ方を教えててください!

すべての作品は、【<異界の名もなき学者の書斎>から見つかった、不思議な標本】
という世界観を持って制作しております。

そのまま、標本として机の上に、棚の上に、窓辺の片隅にたまご作品は、ガラスドームや瓶に入れてもステキです。
時々両手に包み込むようにしてあげると、ぬくもりを感じるようです。
原画を封入したアクセサリーは、ひとつひとつが世界にひとつのカケラです。

あなただけの小さなカケラを、その身におひとつ。
彼らは、誰も知らない遠い異界から採取された、儚い存在。
あるいは、異界を渡り歩く旅人が身につけていたもの。
<異界>の空気を、あなたのかたわらに。


他にも絵を描かれたり、アクセサリー等を作られていますが、テーマにしているものや世界観を教えてください。

【とある世界の片隅に、名もなき学者がおりました。
彼は誰に知られることもなく、時折零れ落ちてくる異界のカケラを
ひっそりと拾い集めていたと云います。
やがて彼が静かにこの世界を去った後も、
それらは彼の書斎で、ひっそりと息づいている。】
ほぼ全てに共通しているテーマは、【名もなき学者が集めた異界のカケラ】です。
この世界ではない、どこか別の異界で拾い集められたものたち。
私自身は、そんなカケラをこちらの世界に送り出す架け橋であると考えています。
名もなき学者から。異界を渡り歩く旅人から。主なき書斎から。
彼らが次に息づくのは、どんな場所でしょうか。


今回、どのような作品がならびますか ?

「たまごの標本」を中心に、幻想画や、原画を封じ込めたアクセサリー、イラスト雑貨等をお持ちします。
自然の造形であるたまごには、ひとつとして同じ形は無く、そのためデザインも全て異なります。
缶に入ったタイプや、ガラスドームに入ったタイプなど、たくさんお持ちしますので、この子という出逢いを見つけてください。
手のひらサイズの幻想画は、この書斎の主・名も無き学者がかつて見た景色。
アクセサリーには、異界の谷に崩れ落ちた空が結晶化したカケラが封じ込めてあります。
日常の片隅に、異界の記憶を纏う特別を。


ご来場の皆様に一言お願いいたします!

今年も参加させて頂けることになりました*
どこかの世界の小さな書斎から見つかった、忘れられた存在や景色を、そっと覗くようにお楽しみ下さい。
春めいた季節、空に近い場所で、お待ちしております。